寸評:「堀本ノーヒットノーラン達成」
冬の寒空の下、この日が今年の最終活動日となる。
海賊王さんとのG−LEAGUEの公式戦が行われた。
このリーグは今年、5試合目、ここまで4勝負けなしできている。
4勝全てが堀本の完投勝利、内3試合は完封勝利、いずれも僅差の試合であり、堀本の好投に助けられて勝ってきている。
今日は、攻撃陣で点を取って勝利を飾りたいところだ。
この試合も先発は堀本。中防の後攻でプレイボール。
1回表、先頭打者をいきなり振り逃げで出塁させると、その後、盗塁と暴投で三塁まで進められるが、後続を抑えて無失点の立ち上がり。
1回裏、中防の先頭渡辺が死球で出塁すると、次の初球で盗塁を決めて二進する。
二番田原一が三塁線に絶妙なセーフティバントを決めて無死一三塁とチャンスを広げる。
その後、盗塁で無死二三塁とし、三番阿相がスクイズを敢行するが、小飛球となり失敗。
三走も帰塁できずにダブルプレーとなってしまい、理想形での先制点とはならず。
その後、相手投手の制球の乱れから、暴投と押し出しにより、この回、2点を先制する。
続く2回裏は相手投手の乱調に助けられ、この回だけで7四死球、さらに九番堀本の二点タイムリーも飛び出し、7点を追加。
一気に試合を決める。
2回以降、堀本は無安打投球を続ける。
球数が多いせいか、決して快調という感じではない。
あれよあれよという間に無安打のまま最終回6回を迎える。
この回もボール先攻の投球ではあったが、二者を打ち取り二死。
最後は相手三番打者にファールで粘られるも、最後は見逃し三振。
ノーヒットノーラン達成となった。
堀本の投球内容は以下の通り。
6回、打者21人、被安打0、与四球2、奪三振6、投球数89
この試合、実はキャップにも登板準備指令が出るほど、序盤から堀本の投球は冴えなかった。
ボール先攻の投球と、球数の多さがその要因と思われる。
しかしながら、ノーヒットノーランはそうそう出来ない快挙であり、何はともあれ達成おめでとう。
一方の攻撃面。
9点は取ったものの、相手投手の乱調に助けられたもの。
アウト15個の内、フライアウトが6、三振が4という内容。
これでは相手のミスを誘う攻撃もできない。
また初回のスクイズの失敗も痛かった。
確かに相手投手の制球が定まらない中の難しい局面ではあったが、決めて欲しかったところだ。
攻撃面で光ったのは、初回の田原一のセーフティバントだ。
初回、無死二塁の局面、試みるのには最適の場面だっただろう。
チャンスを広げて中軸に繋ぐ、という二番の役目を見事に果たした。
田原一には、今日の様に「局面を考えて最適なプレーを選択する」スキルを磨いて成長していってもらいたい。
今年の中防の活動は今日が最後。
来年もみんなで楽しい野球をやりたい。
(筆:キャップ)
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