寸評:「プレーオフ決勝戦で敗れ準優勝」
いよいよこの日が来た。
怒涛の10連勝でリーグ戦全勝優勝を飾り迎えた最終章、城東ベイサイドリーグのプレーオフ決勝戦である。
リーグ戦優勝チームは、決勝トーナメントの下から上がってくるチームを迎え撃つ形となる。
今回、決勝進出したのは、リーグ戦4位通過、プレーオフ1stステージから勝ち上がってきたミーティアーズさん。
城東ベイサイドリーグの最多優勝回数を誇る強豪だ。
記憶に新しいのが2012年のジョニーさん。
リーグ戦で圧倒的な成績で1位通過したもののプレーオフ決勝で敗れた。
下から勢いをもって上がってくるチームを迎え撃つのは非常に困難なものであることを肝に命じて試合に臨む。
中防の後攻で試合が始まる。
先発投手は堀本。リーグ戦では10勝負け無し。まさに絶対的エースだ。
1回表、二死から四球を与えるも、無失点で抑える上々の立ち上がりを見せる。
1回裏、中防は連続四球で無死一二塁のチャンスを作る。
ここで二走渡辺が牽制死・・・。一死一塁となる。
その後も四球と死球で二死満塁とするが、後続が倒れて無得点で終わる。
2回も両チーム共に無得点。
試合が動いたの3回表。
先頭の相手九番打者にバント安打を許すと、続く一番打者にも安打を浴び無死一二塁とされる。
その後、三番打者に右中間を真っ二つに破られ2点を失う。
さらにバックホーム後に、捕手新川が二塁刺殺を狙った送球が暴投となり、そのカバーも遅れ外野を転々、その間に打者走者も生還させてしまう。
後続は何とか抑えるものの、この回、重たい3点を失ってしまう。
反撃したい中防は3回裏、一死から二番坂内が安打で出塁すると、すかさず二盗と失策で三塁まで進む。
続く三番阿相の内野ゴロの間に生還し、1点を返して1−3とする。
4回表は相手下位打線を3人でぴしゃりと抑えて、リズムを取り戻す。
4回裏、先頭の五番武田、六番恵谷の連続安打でチャンスを作る。
続く七番黒瀬が、センターの頭を深々と超える三塁打を放ち、二者が生還。
さらに相手中継プレーが乱れる間に打者走者の黒瀬も生還し、3点を挙げて4−3と逆転に成功する。
このまま簡単に終わらせてもらえないのが、プレーオフであり、ミーティアーズさん。
5回表、先頭打者に内野安打を許すと、二番打者にも安打を許し、無死一二塁とされる。
続く三番打者の一塁ゴロで一死二三塁とされると、ここでワイルドピッチで1点を失う。
さらに五番打者のタイムリー、六番打者のスクイズで、この回計3失点。
4−6と大きな2点のビハインドを負ってしまう。
時間の関係で最終回となる5回裏。
先頭の二番坂内が内野安打で出塁すると、捕逸と内野ゴロで三進。
ここで四番新川のタイムリーで1点を返して5−6。1点差とする。
なおも二つのワイルドピッチで三塁まで走者を進めるも、後続が倒れてTHE END。。。
5−6で敗れ、プレーオフ優勝を逃すこととなった。
あと1点、届かなかった。。。
今年の締め括り、かつ最大の目標である一戦で敗れて非常に悔しい結果となった。
ミーティアーズさんの高い壁に阻まれてしまった。
個々の能力や技術などに差はない。中防には何が足りなかったのか。
それはミーティアーズさんの野球にヒントがあるのでは、と筆者は考える。
ミーティアーズさんよりも劣っているもの。
それは、野球に対する真剣さ、執念というものに集結するような気がする。
特にそれを感じたプレーがある。
4−3、ミーティアーズさんの1点ビハインドで迎えた5回表の攻撃。
先頭の一番沖選手の叩き付けるような高いバウンドの内野ゴロが安打となった場面。
筆者のところに飛んできた打球だったのだが、沖選手の執念が乗り移った様な打球と感じた。
一塁への全力疾走も、何とか塁に出てやるという、鬼気迫る闘志を感じた。
これをきっかけに逆転となる3得点のビッグイニングとなった。
ミーティアーズさんは全選手が自分はこの場面で何をしたら良いかを理解している。
自らの頭で考え、それを何とかしようと全力でトライする。
そして、どんな場面でも途切れない声と雰囲気。
中防もこうしたチーム力というか、総合力というか、そういうものを身に着けていきたい。
来シーズンこそは!
毎年掲げる目標ではあるが、決して高い壁ではない。
実力拮抗のリーグ戦。こうした紙一重の高いレベルでの戦いを楽しみたい。
(筆:キャップ)
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