寸評:「堀本完封でG−LEAGUE4連勝」
G−LEAGUE第6節、湘南ZATTSさんとの一戦。
ZATTSさんは、日大藤沢高校の軟式野球部出身者中心の強豪チーム。
日大藤沢と言えば、筆者が中3の頃、尾形佳紀(元広島カープ)を擁して甲子園ベスト16など、神奈川の球児にとっては憧れの高校。
秘かに心躍らせて試合に挑む。
試合は中防の後攻で始まり、先発マウンドには堀本が上る。
先頭の一番打者にいきなり右翼前に運ばれるも、右翼手松田の好守備で右ゴロに仕留める。
これでリズムに乗った堀本は、後続も抑えて三者凡退の好スタートを切る。
1回裏、中防は二死から三番恵谷、四番新川が連続四球を選び好機を作る。
続く五番武田が右翼線を鋭く破る二塁打を放ち、幸先良く1点を先取する。
その後は両投手の好投で、白熱の投手戦が繰り広げられる。
続いて試合が動いたのは5回裏の中防の攻撃。
一死から九番堀本の二塁打と相手失策で一三塁の好機を作る。
続く打者の時に、一走渡辺の二盗の間に、相手失策を誘い、三走堀本が生還。
その後、内野ゴロの間にもう1点を追加し、3−0とする。
堀本は6回、7回と、走者は出すものの要所を締め、中防が3−0で勝利した。
堀本は5回二死までパーフェクトピッチング。
セーフティーバントを深追いして安打としてしまい夢破れたものの、三塁を踏ませない見事な投球だった。
守備陣も無失策で堀本を盛り立てた。
一方の攻撃面、走塁で徹底しておきたいプレーが一つある。
今年の4月20日のG−LEAGUEでも、同様の指摘をしている。
http://www.geocities.jp/chubotunnels1999/digest14/14-010.html
5回裏、一死一三塁で一走の渡辺が二盗した場面だ。
当然、普通に二盗に成功でき、一死二三塁という好機を作れるのであればそれに越したことはない。
しかし、一走渡辺は一二塁間で挟まれ、三走の生還を狙うというプレーを選択した。
結果的に相手のミスを誘い得点することができたが、この場面でこのプレーを選択する必要はないと考える。
理由としては、一死一三塁で打者は二番田原和。
スクイズという選択肢もあっただろうし、仮に凡退してもその後に三四番が控えているという局面だからである。
しかも、1点リードの終盤であり、流れを変える何か(ここでやった重盗など)をする必要性はなかった。
すなわち、一三塁の場面であっても、局面によっては必ずしも一走が二盗を試みる必要がないということだ。
いつも口酸っぱく言っているが、一つひとつのプレーの前には、現状の様々な状況を頭に入れて最良の選択をしてもらいたい。
アウトカウント、ストライクカウント、点差、イニング、次打者、次々打者、守備隊形、野手の肩などなど。
野球は頭を使うスポーツである。
より多くの選手が自ら考え、その考えをもとに実行する。しかもチーム内で徹底されている。
そんな一段上のレベルの野球ができるようになれば、中防はもっと強くなると思う。
(筆:キャップ)
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