寸評:「城東ベイサイドリーグは黒星スタート」
城東ベイサイドリーグ(JBL)今季の初戦、OCEAN'S9さんとの一戦。
前日の雨で心配されたが、さすが水捌けの良い河川敷、少し水たまりが残る中、無事に試合が行われた。
JBLでは、2年連続でプレーオフ決勝に進むものの、準優勝に甘んじている。
中防としては、力を入れている公式大会の一つ。
初戦をものにして、今後の戦いに弾みを付けたいところ。
試合は中防の先攻で始まった。
序盤は中防先発の木本、相手先発の菅野投手の投げ合いとなる。
両投手共に打たせて取るスタイルで、3回まで互いに無安打に抑える好投を見せる。
試合が動いたのは4回裏、OCEAN'S9さんの攻撃。
二死から四番打者に安打を許すと、盗塁を決められ二死二塁とされる。
ここで五番打者にライト前に運ばれ、先制点を挙げられる。
続く六番打者にはレフトオーバーの三塁打を浴び、2点目を失う。
さらにワイルドピッチで三走の生還を許し、3点のリードを許す。
チャンスらしい場面を作れない中防は5回表。
六番松田の四球と盗塁で、初めて得点圏に走者を進めるが、後続が倒れて無得点。
思うような攻撃ができない展開が続く。
流れを変えたい中防は、6回裏から投手堀本を投入する。
先頭打者を内野失策で二塁まで進められると、続く打者の安打等で、無死二三塁のピンチを背負う。
続く六番打者にライト前タイムリーを浴び、0−4とされる。
なおもピンチが続き、その後一死満塁とされる。
ここでバックホーム体制での守りでミスが出て、さらに1点を加点され0−5とされる。
粘りを見せたい中防は最終回。
三番黒瀬がライトオーバーの二塁打を放つと、四番新川も安打で繋ぐ。
ここで五番坂内が三遊間を破るタイムリーを放ち、ようやく1点を返す。
続く五番松田の内野ゴロが相手の失策を誘い、さらに1点を返し、これで2−5とする。
なおも無死二三塁のチャンスが続くが、後続3人が倒れて万事休す。
2−5で惜しくも敗戦。
JBLの初戦を勝利で飾ることはできなかった。
2巡目で相手投手を攻略したOCEAN'S9さんと、3巡目でようやく相手投手を攻略した中防。
この差が如実に出たゲームとなった。
中防は、相手投手のシュートボールの見極め、対応が出来ずに凡打の山を築いた。
6回終了まで無安打無得点。
特にボテボテの内野ゴロや凡フライが多く、相手野手陣にプレッシャーすら与えられなかった。
序盤で、もう少し詳細なチームとしての対応策の共有が必要だったものと思われる。
投手の木本は、序盤はテンポ良く試合を作ったが、4回二死走者無しからの3失点が悔やまれる。
相手二番打者から始まった4回裏は、木本の球は殆どの打者に捉えられてしまった。
2巡目以降の組み立ての工夫なども今後の課題としていきたい。
守りの面では、防ぐことができた失点が悔やまれる。
4回裏の3点目のワイルドピッチと、6回裏の失点に絡んだ2つの失策である。
結果論ではあるが、この2失点が無ければ、最終回に2点を加点して1点差。
攻撃の仕方が変わり、逆転のチャンスがあったかもしれない。
特に、この日の様なリードを許す展開の試合では、1点の重みが徐々に薄らいでいってしまうもの。
今日の反省を元に、この様な展開のときこそ、1点の重みを感じ、1点でも失点を少なくしていきたい。
(反対にリードしている展開では、1点でも多く積み上げていくことが重要だ。)
また、外野手の守備位置の問題。
特に右打者の時の右翼手、左打者の時の左翼手のポジション取りに関して。
そうそう逆方向に外野オーバーの打球を打てる打者は少ない。
例え後ろの広い河川敷であっても、恐れずに積極的なポジション取りをしても良いかもしれない。
球場のみならず、芝足の長さ、試合展開、点差、打者のスイングなど総合的に勘案して決める必要があるが。
今季のJBLは、残念ながら黒星スタートとなった。
拮抗したリーグ戦であることから、今季も混戦が予想される。
1点を、そして1勝を大事に積み上げていきたい。
(筆:キャップ)
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