寸評:「幸運なサヨナラ勝ちで勝ち点12」
晴天に恵まれた日曜日、城東ベイサイドリーグ(JBL)第9節、OCEAN'S9さんとの公式戦が行われた。
中防としては、7月20日以来2ヶ月以上の間、勝ち星から遠ざかっている。
JBLでは、前節の侍戦を落とし、プレーオフ進出に向けて負けられない戦いが続く。
今季のJBLラストスパート、残り3試合を10月に一気に消化する予定で、この試合がその初戦となる。
以降に弾みをつける意味でも何としても勝利が欲しい。
後攻の中防、先発マウンドを任されたのは堀本。
1回表、先頭打者に四球を与えると、けん制悪送球と犠打、四球などで一死二三塁のピンチを招く。
ここで迎える中軸、四番打者、五番打者を連続三振に取り、初回のピンチを切り抜ける。
1回裏の中防の攻撃は、相手投手の切れの良い直球と変化球に苦戦。
2つの三振など、簡単に三者凡退に終わる。
2回表、一死から四球と二つの盗塁で、一死三塁とされるが、ここも連続三振で切り抜ける。
2回裏、先頭の四番新川の四球をきっかけに、二死二三塁のチャンスをつくる。
ここで八番斎藤が放ったぼてぼてのゴロが内野安打となり、欲しかった先制点を幸運な形で挙げる。
3回表、流れに乗りたかった中防だが、先頭打者に四球を与えてしまうと、二盗三盗を決められ無死三塁とされる。
一死後、三番打者に犠牲フライを打たれ、1−1の同点とされる。
3回裏、一死後、二番阿相が死球で出塁すると、犠打と失策で二死ながら二三塁のチャンスをつくる。
ここで五番松田の三塁ゴロが相手失策を誘い、三走阿相が生還し、2−1と勝ち越しに成功する。
4回表、先頭打者を内野安打で出塁させると、盗塁と捕逸で一死三塁とされる。
相手七番打者にタイムリー安打を浴びて2−2の同点とされる。
さらにその後、九番打者にもタイムリーを浴び、2−3と逆転を許してしまう。
4回裏、先頭の六番恵谷が四球で出塁して三塁まで進むも、後続が三者連続三振で倒れ、無得点に終わる。
リーグ規程の時間制限から、最終回となる5回。
5回表の守りを無失点で終え、残り時間僅かの状態で5回裏の攻撃を迎える。
先頭の一番田原が四球で出塁すると、すかさず盗塁を決める。
二番阿相が安打でつなぎ、さらに盗塁も決め、無死二三塁のチャンスをつくる。
ここで三番坂内の打席で最終打者の宣告。
坂内の2球目に仕掛けたスクイズが空振りとなり、さらにこの投球を捕手が後逸。
三走田原に続き、二走阿相まで一気に生還し、4−3。
幸運な形でサヨナラ勝ちとなった。
この試合、互いに点を取り合う展開となったが、時間ギリギリ、土壇場で何とか勝利をつかみ取った。
序盤から粘り強くしのいできた成果が最後に現れたのだろうか。
リーグ戦の混戦状況を勘案すると、形はどうであれ、結果的に勝利を収められたことが非常に大きい。
攻撃面では、6三振を喫するなど、相手投手の切れのある投球に苦戦した。
その中でも四球や失策でチャンスをつくり、得点することができた。
この試合、中防はフライアウトがゼロ。積み重ねたゴロが相手ミスを誘った。
2回裏の斎藤は、ぼてぼてのゴロを一塁への全力疾走でタイムリー内野安打に変えた。
3回裏の新川の二塁ゴロは、しっかりと捉えた鋭いゴロで相手失策を誘った。
また、走塁面では、サヨナラのホームを踏んだ阿相の走塁は見事だった。
一方で、走塁面での課題。
走者の勝手な判断でプレーを“抜いて”しまうことだ。
審判の判定が下るまで全力で、また相手がミスするかもしれないと考えながらプレーをしてもらいたい。
守備面では、毎回の様に走者を三塁に背負いバックホーム体制をとる苦しいものとなった。
投手堀本は、ピンチの場面では三振で何とか踏ん張ったものの、先頭打者に与えた2つの四球は反省点。
また、走者に簡単に二盗三盗を決められる場面が目立ち、走者のケアや二遊間との連携も課題。
3回表の犠牲フライのタッチプレーでの落球など、野手の記録に見えない細かなミスは個々で反省すること。
これでJBLで勝ち点12となった。
プレーオフ進出を確実なものにするためには、あと1が必要だ。
さらに上位を狙うべく、現在暫定1位のワンダーウルフさん、2位のBRAVEさんを“喰い”にいきたい。
(筆:キャップ)
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