寸評:「終盤の逆転劇で9連勝」
爽やかな秋晴れの空の下、城東ベイサイドリーグ(JBL)第9節、侍さんとの一戦が行われた。
侍さんは、JBL加盟当時からのライバルチームであるが、今年は大きく戦力が変化している。
投手を中心に何名かの有望な若手の補強に成功しており、今年の台風の目となっている。
この試合の相手先発投手も、新戦力の三井投手。
右上手からキレのある直球と変化球を投げ込む本格派投手だ。
コントロールも良く、試合前から苦戦を強いられるのは必至だ。
試合は侍さんの先攻で始まる。
中防の先発はエース堀本。
堀本は、初回の侍さんの攻撃を無失点に抑える、上々の立ち上がりを見せる。
対する中防は1回裏、一死から二番坂内が安打で出塁し、二塁まで進むものの無得点に終わる。
2回表、一死から相手六番打者のUFO打球を、二塁手坂内が見事にトンネルし、出塁を許す。
その後二死となるも、相手八番打者に左中間を真っ二つに破る三塁打を浴び、痛い先制点を奪われてしまう。
早く点を返したい中防だが、2回以降、三井投手を攻略できず、凡打の山を築いていく。
2回から5回までは、失策で一人の走者を出すのがやっとの状況。
一方の堀本は、毎回の様に走者を許すも、3回は捕手新川の盗塁阻止、4回は自らの牽制などで何とか凌いでいく。
5回は、二死から相手一番打者に三塁打を浴び、大きなピンチを迎える。
二番打者を三塁ゴロに打ち取るものの、三塁手から一塁への送球が低くなるが、一塁手小川好捕し、何とか無失点切り抜ける。
そして迎える6回裏。
先頭の九番阿相が死球で出塁すると、一死後、二盗を決めて一死二塁のチャンスを作る。
ここで二番坂内が追い込まれながらも中堅前に弾き返し、スタートを切っていた二走阿相は一気にホームイン。
ようやく同点に追い付く。
攻撃はさらに続き、三番恵谷が安打、四番新川が四球で繋ぎ、一死満塁のチャンスを作る。
続く五番武田の打球は、前進守備の内野後方にポトリと落ちるラッキーな安打となり、ついに逆転に成功する。
さらに六番堀本の犠牲フライで1点を追加する。
最終回は堀本が三人でピシャリと締め、中防が3−1で勝利した。
ようやく最後に訪れたチャンスを確実にものにできた。
どんなに良い投手が相手であっても、試合の中のどこかで必ず2、3回のチャンスは訪れるものだ。
この試合は、得点圏に走者を進められたのは、初回と6回の二度だけだが、その内1回を生かせたということだ。
苦しい展開であったが、何とか1失点のまま粘り、耐えてきた結果、逆転勝利に繋げられた。
今後も厳しい試合展開であっても、必ず訪れるチャンスを信じて粘り強くやっていきたい。
先発堀本は、殆どのイニングで走者を背負う苦しい投球であったが、連続で安打や四球を許さなかったことが好投に繋がった。
相手打線が簡単にフライを打ち上げくれたことで助かった場面も多かったが。
一方の攻撃面では、6回こそ鮮やかな逆転劇を見せたが、全体的にフライを打ち上げる場面が目立った。
試合前のハーフ打撃で強いゴロを転がすことを意識するなど、もう一度基本を見つめ直していこう。
これでJBLの1位通過が決まった。
次週、強豪クラッチさんとの最終節が控えている。
全勝での1位通過を目指して臨みたい。
(筆:キャップ)
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