第28戦 7月21日(月) 12:40〜 夢の島9面 練習試合 VS ナイツ(1勝0敗0分)

TEAM TOTAL
中防トンネルズ
ナイツ

(※4回裏で時間切れ)

中防トンネルズ  
名 前 1回 2回 3回 4回 打点 得点 盗塁 失策
渡邊 昌一 8 投 飛     中ゴ安
田原 和明 4 二ゴ失     見三振
黒瀬 亮太 9 遊ゴロ     二ゴ@
新川 典幸 2 見三振     遊ゴ失
堀本 直輝 1   遊ゴロ   左ゴ安
坂内 智洋 6   右 飛   遊ゴロ
阿相 朋樹 3   遊ゴロ    
松田 健 7     死 球  
木本健太郎 5     左ゴ安  
10 齋藤 能之 DH     二 直  
11 伊藤 友章 DH     見三振  

勝敗 投 手 投球回 打 者 被安打 被本塁打 与四球 与死球 失 点 奪三振
堀本 直輝 4回 15




寸評:「ナイツさんの粋な計らいで実現した一戦で中防が辛勝」



本日は江東区民大会3回戦、シュープリームさんとの対戦の日。
前日のゲリラ豪雨で開催自体も危ぶまれたが、どうやら開催されているとの情報を元に選手たちはグランドに向かう。
グランド到着時点で、整備に時間を要したことから約40分遅れではあるものの、試合は行われることとなる。
前枠の一戦の状況を見ながらという、難しい調整を強いられながら、黙々とアップを続ける中防ナイン。
試合開始時間が迫ってくるものの、一向に相手チームの姿が見えない。
まさかの最悪の事態が頭によぎりつつも、最後まで油断せずに準備を進めていく。
しかし結局、審判団が定めたタイムリミットを過ぎても相手チームは姿を現さず、試合は中防の不戦勝となった。
非常に不本意ながらも、区民大会4回戦進出となった。

貴重な祝日に野球ができるのを楽しみに集まった相手チームがいる。
当たり前の気遣いが出来ないものなのだろうか。(色々言いたいがこの位にしておく。)

ある意味で最悪の結果に呆然とする中防ナインに手を差し伸べたのが、前枠で敗退したナイツさんだった。
ノリの良い、男気ある代表の方から、GMに対して「不戦勝ならウチとやっちゃう??」という有難いお声掛けを頂いた。
次の予定があった選手も居たようだが、何とか9名以上のメンバーを集めてもらい、急遽、練習試合をさせて頂けることとなった。

中防は、区民大会のスタメンに加えてGM以外の11人打ちで臨む。
試合は中防先発堀本と、相手投手の白熱した投手戦となる。

区民大会の次の試合の開始時間もあることから、この試合は出来ても4〜5回が良いところ。
引き分けで連勝ストップ、という事態も頭をよぎる中、4回表、先頭の一番渡辺が安打で出塁し、盗塁と捕逸で三塁まで進む。
一死後、三番黒瀬の二ゴロの間に三走渡辺が生還。
待望の1点を何とかもぎ取った。

最終回となる5回裏、先頭打者に右中間二塁打を浴び、無死二塁の大ピンチ。
ここでも連勝ストップが頭をよぎる。
しかし、堀本が後続三者を打ち取り、中防が1−0で何とか逃げ切った。

堀本は調子は悪いながら、要所を締めて何とか無失点に抑えた。

攻撃面では、相手投手の老練された小気味良い投球に大苦戦。
唯一の得点は、三走渡辺の好走塁が生み出したものだ。
一死三塁から、ほぼほぼゴロGOの感覚でスタートを切った。
状況としては次の打者が四番新川であり、自重することも考えられる場面。
しかしながら、新川がこの試合ではタイミングが合っていなかったこと、残り試合時間が僅かであること、などなど
様々な状況を勘案して、最良の判断を下したものと思われる。(本人にそこまで確認してないが・・・)

一方で、課題は3回表、無死一二塁での斎藤の打席。
サインは送りバントであったが2ストライクと追い込まれてしまい、結局は二直で併殺となった。
まず、2ストライクと追い込まれてからのスイングがいつもと同じに見えたことは改善すべきポイントと考えられる。
この場面、何とか一死二三塁という局面を作るのが与えられたミッション。
上から叩きつけてゴロを転がす姿勢(結果がどうかは別)を見せて欲しかったところだ。

また、走者一二塁での送りバントは、打者にとっても走者にとっても非常に難しいプレーである。
三塁はフォースアウトとなるため、守備側は三塁でアウトを取りやすいからだ。
ここでのセオリーは、三塁側に強めに転がして三塁手に取らせること。
しかし、この方法はリスクも大きい。
なぜなら、少しでもコースが甘くなる(投手側に転がしてしまう)と、投手にとっての練習コースとなってしまう。
学生時代から投手をやっている人なら、投内連係で何百、何千回と練習してきている、三塁で殺すための恰好の餌食なのだ。
それを考えるとこの場面、筆者の持論では、投手正面に打球を殺したバントが一番決まりやすいと考えている。
投手は通常、打者が三塁側に転がすだろうとみて、三塁側に少しスタートを切るため、逆を突くことが出来る。
チャージしてくる一塁手からも少し遠く、三塁で刺しにくい打球となる。
さらに、ファールになるリスクも低い。
打球を殺しさえすれば、投手正面であっても大抵は成功するのだ。
打者はコースを狙ったり、ファールになることなど、余計な心配は無用で、とにかく打球を殺すことだけに集中すれば良いのだ。

もう一つ、この場面で打者が意識しなければならないのは、ストライクゾーンを広めに取って、打者を惑わす動きをしないということだ。
今日の二走松田もそうだが、二走は三塁フォースプレーを考え、予め早めにスタートを切る準備をしている。
それを考えると、打者はバントをしに行くと見せかけバットを引くなど、走者を惑わす動きをしてはならないのだ。
二走は大きく飛び出し、能力の高い捕手であれば二塁牽制で刺されてしまう。

この様に、一二塁での送りバントは非常に奥が深く、難しいプレーなのだ。
今後、この場面できっちり送りバントを決めた打者には最大限の賛辞を送るべきものなのだ。

何はともあれ、区民大会は難なく4回戦進出を決めることができた。
負けたら終わりの、中防にとっての夏の甲子園大会。
まだまだ熱い中防の夏は続く。

今日は、粋な計らいで急遽試合をして下さったナイツさんに最大限の謝辞を送りたい。

(筆:キャップ)

MVPポイント
渡邊 昌一 ★★ 得点につながる先頭打者出塁と好走塁
堀本 直輝 4イニングだが完封勝利

2014年戦績に戻るページトップへ

1