寸評:「猛追を振り切り勝利」
城東ベイサイドリーグ(JBL)の第7節、プレジャーさんとの一戦。
中防はここまでJBLで4勝2敗。
この日から3週連続でリーグ戦の予定が組まれており、終盤戦の行方を左右する3連戦となりそうだ。
その初戦のこの試合に勝利して、この先の戦いへの弾みを付けたいところだ。
後攻めの中防の先発投手は木本。
1回表、テンポ良く相手打線を抑えて、上々の立ち上がりを見せる。
1回裏、一番堀本が安打で出塁すると、すかさず二盗を決めてチャンスを広げる。
二番阿相のセーフティ気味のバントが相手野手の送球ミスを誘い、二走堀本が生還して先制点を挙げる。
三塁まで進んだ阿相は、一死から内野ゴロの送球間に生還する見事な走塁を見せ、2点目のホームを踏む。
2回表、一死一塁から、中飛かと思われた打球の捕球に失敗(記録は安打)し、一死二三塁のピンチを迎える。
ここは二つの三塁ゴロを三塁手松田が落ち着いてさばき、無失点で切り抜ける。
2回裏、先頭の七番金井が死球で出塁するも、カウント勘違いで塁を飛び出し、敢え無くタッチアウト。
ピンチを凌いだ後に巡ってきたチャンスを潰してしまう。
3回表、前の回の嫌な流れを断ち切るかのごとく、木本が相手上位打線を三者凡退に打ち取る。
3回裏、二死から三番坂内が二塁打でチャンスを作るも無得点。
4回表、先頭の相手四番打者に三塁打を浴びてピンチを招く。
ここで、木本の投球にボークが宣告され失点。
これで1−2。1点差に詰め寄られる。
4回裏、早く追加点が欲しい中防だが、三者凡退に終わる。
5回表、先頭打者を内野失策で出塁を許す嫌な展開も、次打者を併殺に打ち取り、ピンチを凌ぐ。
5回裏、先頭の八番鈴木が右翼線を破る二塁打でチャンスを作ると、九番斎藤がバント安打を決めチャンスを広げる。
ここで一番堀本にタイムリーが飛び出て、二者が生還し、4−2。
さらに無死一塁のチャンスが続くが、一走堀本が牽制死で一死走者無しとなる。
しかし、二番阿相があわやフェンスオーバーという当たりの二塁打で再びチャンスを作る。
二死から、四番新川がきれいに中堅に弾き返し、二走阿相が生還し、5−2とする。
6回表、二死から相手四番打者に左越えの本塁打を浴び、5−3と追撃を受ける。
6回裏、二死から鈴木に左越え本塁打が飛び出し、再び6−3と突き放す。
最終回の7回表、二死から九番打者に安打を打たれる。
続く一番打者の安打に外野手の失策が絡み、一走が生還、打者走者も三塁まで進められる。
さらに二番打者にもタイムリーが出て、これで4−6の2点差。
しかし、最後は三番打者を三振に斬って取りゲームセット。
中防は何とか逃げ切り勝利を収めた。
勝ち点を挙げられたことは大きいが、試合内容は今ひとつであった。
先制した後なかなか追加点を奪えず、自らのミスで流れを相手に渡し、猛追を許すというもの。
攻撃面では、2回裏のボーンヘッドはもちろんのこと、得点を挙げたイニングでも反省すべき点があった。
得点したため目立たないが、さらに得点を積み上げられた可能性もあっただろう。
1回裏は、一二番で良い流れを作ったが、三四番がいずれも引っ掛けた内野ゴロで思うような攻撃が出来なかった。
5回裏は、2点タイムリーが出た後、一塁走者が牽制で刺されて流れを一旦止めてしまった。
守りの面では、内外野共に平凡な打球での失策が目立ち、木本をリズムに乗せられなかった。
先発木本は、8安打を打たれ4点を失ったものの、7回を完投勝利。
無四球の投球で、流れに乗り切れない中、良く踏ん張った。
一方で好材料も幾つかあった。
前述の攻撃面での反省の場面では、いずれも阿相が走塁と打撃でカバーし、その貢献度は大きかった。
終盤の得点機では、堀本、新川に値千金のタイムリーが出た。
また、鈴木が5回に二塁打でチャンスメーク、6回には本塁打を放つなど大活躍の働きを見せた。
強豪ひしめくJBL。
残りの試合も楽に勝てる試合など一つもなく、厳しい戦いとなることを覚悟してほしい。
他チームもプレーオフ目指して必死に向かってくる。
例えリードしていても、セーフティリードなど存在せず、1点でも多く積み上げていきたい。
逆にリードを許していても、失点は最小限に抑え、反撃のチャンスが来ることを信じて耐えていきたい。
プレーオフ進出、さらに上位通過を目指して、負けられない戦いが続く。
(筆:キャップ)
|
|