寸評:「1位通過が遠のく痛いドロー」
城東ベイサイドリーグ第10節。ここまで6勝2敗1分の中防トンネルズはこの試合を勝利することでプレーオフ確定となる。また、1位通過には勝利が絶対条件となってくる。
負けられない大事な試合、最近は投手王国と化している中防の先発マウンドには、前週で好投した堀本が選ばれた。ミーティアーズの先発投手はケガから復帰の高橋さん。大ベテランの好投手であり、間違いなく僅差での勝負になるだけに堀本の投球がカギを握る。
1回表、中防の攻撃。一死から2番幸池が右安打で出塁し、盗塁を敢行するもミーティアーズ捕手池田さんの強肩に阻まれ、敢え無く憤死。中防としては初回に点を取って波に乗りたかったが、結局初回の攻撃を3人で終えてしまう。2回、3回も高橋投手の打たせて取る投球の前に無得点。
対するミーティアーズの攻撃。初回から飛ばす堀本は、初回上位打線を簡単に3人で抑える。堀本のリズムの良い投球は、野手陣の好プレーも生み出す。2回裏、ミーティアーズの攻撃。先頭の4番小磯さんの大きな打球が右中間へ。これを中堅手渡辺がダイビングキャッチ。抜けていれば間違いなく長打になっていただけに大きなプレーとなった。
両投手の好投と好守備もあり、3回終了まで0−0の行き詰まる投手戦となる。
試合が動いたのは4回。表の中防の攻撃。先頭の2番幸池が四球で出塁すると、3番斎藤(健)が中安打で繋ぎ一二塁。4番小川は倒れるも、打撃も好調5番堀本が左越二塁打でついに均衡を破る1点が中防に入る。
ところがその裏、ミーティアーズの攻撃。2番高橋さんの放った打球は左翼手の左をワンバウンドで抜けていき、これが本塁打となり透かさず同点とされてしまう。さらに二塁打と四球と盗塁でピンチが広がると、中防の守りにミスが出る。飛び出した三走走者を三本間で挟むも得点を許してしまう(記録は盗塁)。なおもピンチは続いたが、堀本が後続を三振でねじ伏せてこれ以上の失点は許さなかったものの、この回ミーティアーズに逆転を許してしまう。
すぐに追いつきたい中防は、5回表、先頭の7番五十嵐が左越三塁打で出ると、一死後9番加賀谷が左翼に飛球を打ち上げる。三走五十嵐が足がもつれながらもホームインし、同点の犠飛となる。
6回、7回は、中防はリリーフした阿相が3人ずつでピシャリ。ミーティアーズ高橋さんも負けじと3人ずつでピシャリ。結局、試合は2−2のままゲームセット。
中防にとっては、リーグ戦1位通過が遠のく痛い痛い引き分けとなってしまった。プレーオフ進出もまだまだ予断を許さない。
ただ、投手陣の層の厚さと好調さは好材料。今日の堀本も4回こそ乱れたが、ピンチで三振が取れるピッチングは心強かった。リリーフした阿相も安定感が戻ってきた。攻撃面では、先頭打者を出せた4回、5回はしっかりと得点に結びつけ、チャンスでの一打という面では評価できる試合だった。あとは、チャンスメークをいかに出来るかが課題だろう。何とかして先頭打者が出塁して、無死もしくは一死で走者を三塁に置く形を数多く作りたいものだ。
いずれにしても城東ベイサイドリーグでの熱い戦いはまだまだ続く。中防の夏は終わらない。
(記:#7)
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