寸評:「城東BSL 勝ち点20に到達!」
城東ベイサイドリーグも本戦はいよいよ最終節となった。今大会の中防はどこに照準を合わしていたのだろうか。前々大会優勝チームのアスリーツさん。過去2回準優勝という苦汁を飲まされているミーティアーズさん。今大会唯一の敗戦を喫してしまった侍さん。昨年から参戦し、常に堅い試合運びで上位常連となった江東ゴージャスさんをはじめ数多の強豪チームが犇めき合っているが、今大会の中防はワンウルさんに照準を合わせ、ワンウルさんに勝つことを目標にして戦っていたように思う。過去の対戦成績(3勝3敗1分け)が物語るように、実力も拮抗している。
そんな気持ちを知ってか知らぬか、対戦相手のワンダーウルフさんとは過去2回、リーグ戦が組まれたのだが、どちらもお天道様は試合を流してくれた。そして今回、三度目の対戦予定も流そうとしていた。なかなか試合をすることが出来ない…。筆者はこの日、5時半に起床だ。他のメンバーもそんなもんだろう。なぜそんな時間に起きたのかというと…、それが…、まさか19時から行われる試合のためだったとは…。^^;
8時の夢の島は中止。9、13、15時からの福栄野球場も中止。結局流れ着く先は19時からの浦安中央公園(ナイター)しかなかった。しかし、やれるだけまだいい。早朝からいきなりヒマになってしまったメンバーはひとまず雀荘へ行き2卓をジャック。約8時間のロングランの結果はまたの機会に触れることにしよう。
長くなってしまったが、試合内容だ。この日は渡邊と吉澤が朝の試合であれば出られたのだが、急きょナイターになってしまったことで出られなくなってしまった。理由は人体実験のアルバイトのためだ。まあ無事に生きて帰って来られればいいのだが。
さて、試合だ。初回、ワンウルさんの先攻。先頭の山田さんが放った打球は入部来、初めてサードを守る堀本がエラーをして幕が開ける。二盗と四球で一二塁。なおも内野ゴロで二三塁。4番林さんはライトへ犠牲フライを打ち上げ先制点を奪われる。
その裏、上西三振、齋藤健はセーフティのピーゴロ、阿相も三振ということで、手も足も出ない三者凡退。ベンチへ引き上げるワンウルナインからは「今日はいける!」「調子がいいぞ!」という声があがっている。実はこれ、筆者の経験上、ほとんどのケースで落とし穴だったりもするのだ。
3回には二死から大森さんが左中間を破りツーベース。それを上原さんが右中間へのタイムリーツーベースで還す!2点差だ。
5回は先頭の大森さんがライトへのテキサスヒット。林さんのセンターへの飛球は、やはり初めてセンターを守る上西がファンブル。一塁から長躯ホームイン!1、3、5回にそれぞれ先制、中押し、中押しということで、ここまでは完全にワンウルさんのペースだ。流れは完全に一方づいていた。
中防はその間、無得点。ただ3回裏には一死から齋藤能四球、上西センター前で一二塁。この走者がワイルドピッチでそれぞれ進塁し二三塁だ。このチャンスで齋藤健が三振!阿相もピーゴロに倒れてしまう。その他のイニングではほとんどいい場面を作ることもできない。大森投手も5回まで毎回の8奪三振。
しかしワンウルさんにとっては魔の6回。一死から阿相の打球は相手エラーを引き出す。4番小川は振り遅れながらもライトへ気持ちで持っていく。ここでここまで2三振といいトコなしの坂内の打球はセカンド左へ高いバウンド!これを気合いのヘッドスライで内野安打を獲得!一死満塁の場面で、やはりここまで2三振の中川も高いバウンドでピッチャーの頭を抜く!これが転々とセンター前に抜け、阿相と小川が還る!!1点差でなおも一二塁。ここでWスチールだ!そして堀本の打球はショートゴロ。6−2と渡ってタイミングは完全にアウト!しかしキャッチャーミットからは白球がこぼれている。主審は一度アウトをコールしたが、GM菊地の抗議、相手捕手岩達さんの潔さもあって得点が認められる。これで同点に追いつくと、打席には絶好調五十嵐。単なる8番打者ではない。このシブいバットマンがセンターへキッチリと犠牲フライを打ち上げ逆転に成功〜!
最終回となる7回も上原さんの右中間へのヒットや岩達さんの死球などにより二死二三塁のピンチ!ここで打順は3打席3三振の竹内さんに回る。ワンウルベンチは代打をコール!しかしその碓氷さんもピーゴロに打ち取り、辛くも白星を手にした!
ワンウルさんは1回に3つ、2回に2つ、3回に1つのサードゴロを放っていた。序盤は引っ掛けてくれていたのだが、それに気づき段々とバッティングを変えてきていた。4回以降、サードへの打球はゼロだ。
これで中防は念願の勝ち点20をゲット!周りのチームさんの強さや、中防の実力からすると上出来過ぎる結果だ。ただ今回のこの試合は「試合に勝って、勝負はドロー」という印象だ。この決着はプレーオフで決さなければならない!この勝利で中防は通算250勝の佳節を迎えることができた。
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