寸評:「宿命のライバル」
12/18。この日の東京地方の最低気温は1.9℃(最高5.6℃)。上空にはこの冬一番の強い寒気団が流れ込み、日本列島は真冬並みの寒さに見舞われた。日本海側を中心に、各地で12月としては過去最高の積雪量を記録するなど、記録的な寒さだった。この日行われた城東ベイサイドリーグの準決勝、決勝戦の会場は、幸いにも亀戸野球場。吹きっさらしの潮見や夢の島ではなく、周りを団地に取り囲まれた亀戸野球場であれば比較的風の影響を抑えられる。
さて、準決勝の相手は宿敵ワンダーウルフさん。小渓杯でも優勝し、草魂カップ初出場初優勝を遂げるなど、今年の出場しているすべての大会で見事な成績を残し、敵ながら強さに磨きがかかってきているのを肌で感じさせられる。お互いに、負けたら今年の活動もそこで終わりという場面であるが、たとえ敗れてしまっても潔く、また気持ち良くその栄を称えたくなってしまうような素晴らしいチームさんだ。「負けて悔いなし」「相手に不足なし」。
試合は初回、サイドスローから繰り出される相手投手に翻弄され、2三振を喫してしまう。先頭の渡邊が四球で出塁するもキャッチャー上原さんの強肩に阻まれるなど、ゼロにて終えてしまう。
その裏は、自称「ワンウルキラー」の齋藤健が、三者凡退に打ち取る。
2回表、一死から惠谷が四球で出塁すると、二盗を決める。吉澤は三振に倒れ、浜田が四球を選ぶと、白球がセンターを転がっている。みな一様に「何が起こったんだ?」という反応。後から聞いた話では、第二リードをとっていた惠谷を刺すべく、キャッチャーから送球された球が悪送球になってしまったようだ。しかも、カバーに入ったセンターがそれを後逸している間に浜田も二塁へ!このラッキーな展開に、試合の流れがややこちらにきているのを感じる。
3回表、一死から齋藤健がレフト前で出塁すると、阿相死球、小川四球で満塁のチャンス!ここで今シーズン、還し屋の役割を担ってきた坂内が打席へ。しかし頼みの坂内はファーストフライに倒れてしまい、勝利の方程式がやや崩れる。しかし、なんと惠谷へ押し出しの死球を出してしまい、労せずして2点目をゲット!
その後、試合はやや膠着状態。投手齋藤健は、ワンウル打線を5回までノーヒットに抑え、6回も二死までこぎつける。マウンド上でバリバリに「ノーヒットノーラン」を意識しながら投げていたのだが、4番上原さんにカーブを上手く合わされてしまう。セカンド阿相が横っ飛びで抑えるが、惜しくも内野安打に。
最終回もGM林さんにセンター前へ弾き返されてしまうものの、無難に切り抜け、シャットアウト勝利〜!この時点で、城東では本戦、プレーオフを通じて5戦連続でシャットアウト!どんなに打てなくても、点さえやらなければ負けることはない。
いよいよ桧舞台へ!筆者としては、まだ一度もお目にかかったことのないミーティアーズさんとの挑戦権をやっと得ることができた!今年はプロ野球でも、千葉ロッテマリーンズが破竹の勢いでプレーオフ〜日本シリーズを制したが、おそらく勢い的には似たようなものをまとっていると思う。もうあとは、悔いを残さぬよう全力でぶつかるのみ!
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