寸評:「逆転勝利!」
城東BSLも第8節だ。え?もう8節?という印象だ。今シーズンは消化ペースが早い上に天気にも恵まれ試合がほとんど流れない。すでに4敗を喫している中防としては、残りを全勝しておいて運良くプレーオフに進出することを祈るしかない。今回の対戦相手は、前年度優勝&今年度も現時点で暫定首位を走る、自他共に認める城東BSLの横綱、アスリーツさんだ。残り4試合だが、この高いハードルを越えなければプレーオフはありえない。強豪が相手だが、開き直っていくしかないだろう。
さて、試合は中防の後攻。マウンドの阿相は儀式を忠実に守る熱心な信者のように、きっちりと四球、四球の走り出しだ。ここでセーフティ気味のバントを試みられるが、これをファンブル。お決まりの無死満塁発進だ。ここでサードゴロの間に1点を失い先制を許す。三振で二死後、6番打者の打球はセンターの頭上を襲う!必死に追いかける渡邊だったが、中継も乱れてこれがスリーランとなってしまう。なおも四球で歩かせた後、盗塁後に左中間へタイムリー。渡邊と吉田のお見合いだった。
いきなり5点のビハインドで意気消沈の中防。重い足取りでベンチに引き返してくるが、「おまえがキレるな!」と上西の声。ピッチャーがキレて、キャッチャーが諦めたら本当の意味で試合は終わってしまう。その攻撃。渡邊の一見、平凡なライトフライに対し、助っ人出場の相手ライトはダッシュで前進!打球は大きく後ろで弾み、スリーベース。入団当時の齋藤能をみているかのようだった。一死後、吉田の高いバウンドはショートへ。これが内野安打となり1点を返す。なおも齋藤健四球で坂内はセーフティバント。これはキャッチャーの目の前でバウンドしてしまうものの、相手キャッチャーもお手玉してくれて、一塁フォースアウトのみで終わる。二死二三塁で阿相は痛烈なピッチャー返しを放つも打球は投手のグラブの中へ。この回は1点止まり。
2回表、先頭を歩かせ無死一塁。ここで2番打者はサードへのファールフライ。これをキャッチした齋藤健の目にうつむいて歩きながら帰塁する走者が入る。自称レーザービームが江本に渡り、Wプレーを成立させる。
その裏、先頭の五十嵐が会心の当たりを左中間へ!スリーベースだ。一死後、上西はお手本どおりのセンター返しで五十嵐を迎え入れる。このヒットは大きかったと思う。まだ序盤だが、これで3点差になったところで俄然ムードが良くなる。「3点差ならなんとかなるかもしれない…」。
3回表、やっぱり先頭は歩かせる阿相。レフトフライで一死後、打球はサードへ。これが齋藤健→中川→江本へとキッチリと渡り、5−4−3のWプレーがキレイに成立!
その裏、先頭の吉田がセンター前へのヒットで出塁。齋藤健のファーストゴロの間に二塁へ。盗塁で三進後、坂内が四球で一三塁。ここで最近中防で流行りのWスチールを敢行!キャッチャーが投げた球はショートにカットされ、2−6−2と渡ったが、最後の6−2がショートバウンドになって吉田は生還。タイミングはアウトだっただけに命拾いした心境。この間に三進した坂内を阿相がライト前で迎え入れる。ついに1点差に詰め寄った!
4回をともにゼロで迎えた5回。是が非でも追加点の欲しいアスリーツさんは、ヒット、四球で無死一二塁。バントシフトの盲点をつかれてWスチールを決められて二三塁になると、4番打者に左中間へ走者一掃のスリーベースを打たれる。なおもこれがセンターへの犠牲フライで還り、3点を奪われてしまう…。
追いつきかけたところで、この3点が心理的に与えた影響は正直いって大きかった。しかしその裏、吉田が当然のようにライトへヒットを放つと、気持ちは諦めるとか諦めないとかそういうものを逸脱して、行けるところまで行くしかないという心境になった。齋藤健がレフト前で続くと、坂内の強烈な打球は三塁線を抜く!これで1点を返し、なおも二三塁。ここで阿相はレフト前へ。怒涛の4連打で盛り上がる中防ベンチ。なおも一三塁で相手キャッチャーが一塁走者の阿相を刺すべく送球!この球が逸れて悪送球となり、労せずして3点目を追加!再度1点差に迫る!ここで上西が放った打球はレフト頭上を襲う!レフトのグラブをかすめて打球は後方へ!これがなんちゃってホームランとなり、ついに、ついに、ついに逆転〜!さらに渡邊の打球もレフト線への、こちらは正真正銘のホームラ〜ン!2点差になったところで阿相が珍しくギブアップ。交替を申し出る。
マウンドには本年度城東BSL初登板の齋藤健。一死後、9番打者を歩かせてしまうと、歯車が狂い始める。後続がヒット、一飛で二死二三塁。ここで三遊間へタイムリーを打たれて再度1点差にされてしまう。
6回の中防は二死からエラーと四球で一二塁までするものの得点には至らず。
最終7回表、先頭打者には痛烈な打球をセンターへ弾き返されてしまう。しかし次打者はセカンドゴロ。これが中川から坂内、江本へと渡り、4−6−3のWプレー!この日、3度目のWプレーを成功させた。これも非常に大きい!ピッチャーにしてみれば、こんなにありがたいことはない。ゲッツーではセカンドがポイントになるが、中川がキッチリとこなしてくれている。二死走者無しであとワンナウトだ。しかし齋藤健はここから連打を食らう。センター前&ライトオーバー。これでまたもや二三塁の一打同点or逆転だ。試合は全然わからない。ここで一塁が空いていることから、次打者との対戦のしやすさを天秤にかける。初打席となるこの打者で勝負だ!結果、最後はショートフライに打ち取り、10−9という紙一重で勝利を掴むことができた。
こんな試合を引っくり返せる力があろうとは…。^^;
城東BSL第8節は劇的な逆転勝利でありました。^^ 首の皮が繋がっていることを信じて残り試合を戦おう!
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